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俺のことは俺しか知らない。

執筆者の写真: 雨野広雨野広

※初出2023-12-08


今年は試練の年だった。自分の人生でも最悪レベルのドン底にいた。心の底から自分の才能を疑ったのは人生で初めてだった。まだ万全ではないが、少しずつ立ち直りつつある。 前回の投稿で述べた通り、創作活動を取り巻く状況が変わって、自分がこれからどこを目指すべきか分からなくなっていた。(過去形で書いてるが解決したわけではない)プロの世界で働いてみても自分はそこで幸せを感じられない。かといってアマチュアで何をやった所でキャリアとしての「あがり」が見えない。


となれば、もう趣味でやるか全部やめるかという所に帰結してしまうんだけども、その選択は自分がジジイになった時に100%絶対後悔するという確信がある。何より自分の中の言語化できない魂の領域が「絶対に許さん」というメッセージを送ってくる。


半年ぐらい悩んでやっと出てきたのが「自分のために作る」という考えだった。自分の中の「快」をストレートに追求したことって無いなと思ったのだ。「地球防衛少女」にしても「アンダーマインド」にしても50%ぐらい打算で作った所があって、そうでなく100%に近いレベルで自分の「快」を出す必要があると考えた。


長らく自分は「他者の目を考えない創作活動は悪い事である」という倫理観を持ってきたが、これを外してみようという試みである。


趣味と何が違うのかという話だが、まず「試み」である事。このスタイルで良いのだという納得の下でやるのではない。そして、今自分の精神は弱っており、この状態で他人にサービスすることができない。自分という客にまずサービスする必要があるのだという事。

特に想定しているのは「18歳の自分」だ。熱意はあるけど何から手を付けて良いのか分からなかったかつての自分に、それなりに力をつけた今の自分がサービスしてやろうじゃないの、という考え方である。


経済的な事情で次の作品完成はかなり先になると思う。1年では無理な気がする。が、とりあえずこの方向で走ってみる。(本命の前に漫画とか小品を出すかもしれない)


 
 
 

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